日産 スカイライン GT-R (BNR34) V-spec

久々のコラムです。
今回は、今でも人気が高いスカイラインGT-Rについて取り上げたいと思います。

筆者はこのBNR34を「勢い」で買いました(笑)。と言っても余裕があった訳ではなく、無理して買ったのですが・・
CT9Aエボ7に乗っていた自分は、常日頃からBNR34は気になる存在でした。とは言っても、値段が値段だけに買えるとは考えてもいませんでしたし、ランエボが好きだった自分は自然とエボに乗っていました。

この頃から、乗りたい車として「CP9Aエボ6TME」と思っていた筆者ですが、エボ7→エボ6TMEと言う意味不明な流れで乗り換える事に抵抗がありました。
また、BNR34はエボにも通ずるルックスで、以前からGT-Rマガジンを愛読する位でしたが、「あと5年位したら買えないかなぁ」と言った思いでした。
それが気が付けばエボ7から乗り換える顛末になったのですが、BNR34の購入記では無いので、早速本題に入りたいと思います。


懐かしい、ニスモフルエアロの頃のBNR34

納車してすぐの感想は、「こりゃ遅い」でした。
エボと比べ、600ccも多い排気量。ディフューザーで武装した車体。18インチタイヤ。
当時はよくわかっていませんでしたが、これだけそろえば速くて当然と思っていただけに、失望感はありました。
しかし、エンジンから聞こえてくるRB26サウンド、その厳ついルックスは好みど真ん中で、眺めて良し、乗って良しの車でした。

この失望感が氷片するのがマフラー交換をした時でした。
エボ7でもマフラー交換していましたが、「マフラー位変えてみよう」と言う安易な考えで導入したのが「ブリッツ NurスペックR」でした。
このマフラー、爆音で有名で、エボ7時台もこれでしたが、本当に爆音系でした。

装着した途端、車が軽くなったかの様にスイスイ動く様になりました。
マフラーだけでこれほど豹変するのか!」と本当に感激しました。

自分の知人に紹介頂き「SOE」なるスカイライン系のグループに所属した事がこの後の人生を大きく変えた事になりました。
気が付けば、サーキット仕様のBNR34になり、GT-Rマガジンにも掲載され、前途洋々?でした。
しかしながら、チューニングが過激になればなるほど乗りづらく、お金もかかってくる事に嫌気も差してきたのがこの頃でした。

雪道を走れば、バンパー、ディフューザーは壊れ、コンビニに入ればディフューザーを擦る。
BNR34乗りには当然の儀式ですが、イライラも募ります。

SEOからRacing同好会が結成され、サーキットを走る様になり、BCNR33・BNR32に乗っていた方々が相次いでGT-Rを降りました。
その方々が乗り換えた車は「ランエボ」でした。
維持する事に嫌気もさしていた時に、周囲の乗り換え。そこへ湧いてくる
エボ6TMEへの憧れ
答えは決まってしまいました。

BNR34は、チューニングすれば豹変するRB26を心臓に、空力に優れたボディ、シャーシを持つ日本屈指の名車である事は言うまでもありません。
ですが、現在の自分は第2世代GT-Rに戻る事は無いでしょう。
それは重いからです。
ポルシェのRS系、フェラーリのチャレンジ系、そしてエボを味わった自分にとって、「重い」という事はマイナス以外の何者でもなく、「重い車では運転が楽しくない」と言う思いすらあります。

「NA+軽量ボディ」
これが車を最も楽しく感じさせる要素と気付いてしまったのです。気付かせてくれたのは他でも無いBNR34でした。
そして、「銀色はつまらない」と感じさせてくれたのもBNR34。
多くの仲間とも巡り合わせてくれたのもBNR34。サーキットを覚えたのもBNR34。
自分の人生にとって、無くてはならない車だったのがBNR34だったのでは無いでしょうか?
そう言った点では、他のどの車にも負けない位愛情が湧いてきます。

時期GT-Rの登場まであと1年。
第2世代に負けない様なカリスマ性を持ち、軽量の車を作ってくだされば、元オーナーとして嬉しい限りです。

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