アウディTTクーペ 1.8L FF AT

こんにちは、煩悩寺有恒です。
今回は、筆者がいつもお世話になっている、アウディTTクーペについて、独断と偏見で解説したいと思います。
アウディTTはすでに登場から6年弱経過し、モデル末期に近い状態です。
TTには、1.8Lターボ・FF・6AT仕様、3.2Lクアトロ・NA・DSGの2種類、ロードスターとして1.8Lターボ・FF・6AT仕様があります。1.8Lと3.2Lでは予算的に約150万の開きがありますが、軽快な1.8Lターボか、重厚でトルクフルな3.2Lかを選ぶ事が出来ます。
特に、3.2L仕様はNAながら
クアトロシステムDSGが搭載されていて、非常に魅力的になっています。
1.8L仕様は、軽快でスポーティな所が、走る事が好きなユーザーに人気があるようです。AT仕様とは言えそのATは6速仕様で、アウディのATシステム自体非常に定評があります。
限定車として、
クアトロスポーツと言うモデルもあります。僅か150台限定ですが、1.8Lターボ+クアトロシステム+6MT仕様、しかもリアシートを取っ払い50`の減量をしたスポーツ性を追求したモデルとなっています。予算的にはお高くなりますが、TT中最もスポーツ性に飛んだモデル、しかも限定車という事もあり非常に魅力的となっています。

と言う訳でTTですが、一番の魅力は何と言っても外観でしょうか?
コンセプトカーそのままのデザインで販売され6年弱、現在でも全く古くささを感じる事はありません。どの角度から見てもTTと分るそのルックス。デザイナーに脱帽です。角度によってはポルシェっぽく見えるのは、筆者だけでしょうか?

内装は、外装に負けず劣らず洒落たものになっています。
国産車のアルミ調と違い、本物のアルミ削りだしのパーツの数々、革+アルカンタラのシート、どれをとっても大人の高級感があります。
しかも、トランク容量はリアシートを倒せば17インチが4本積めるという大容量! 恐れ入りました・・
しかし4人乗りとは言いつつも、実際は2人乗りがやっとと言うレベルで、家族のいる家庭にはもう一台必須になってしまいます。また、リアワイパーが無いので(ライトウォッシャーがあるのに)冬は非常に不便で、今時ドアミラー格納スイッチが無いのは頂けません・・


毎年改良されるTTもモデル末期。新型は如何に?

走りの方ですが、勿論1.8L仕様のインプレとなります。
1.8Lは、ロープレッシャーターボではなく、0.9程度かかっているようです。そのためエンジン音はウルサメですが、加速は出来の良い6ATと相まって待ち乗りレベルでは十分では無いでしょうか?
走る人は、ブーストを1.1〜1.2程度まであげたり、タービンを初期型の一回り大きめのものに買えたりする方もいるようです。この辺りは、NAではなくターボの特権でしょうか?
脚は国産に比べるとやや硬めですが、深いな程ではありません。タイヤもノイズをやや拾いますが許容範囲では無いでしょうか?
ブレーキは、スポーツ走行するにはプアーかもしれません。3.2Lはワンサイズ大きめの様ですが、本気仕様ではキャリパーをポルシェキャリパーに交換する方が多いようです。アウディとポルシェの関係からか、簡単なアッセイでポン付け可能だからです。

TTと言う車、「まずルックスありき」な感じもしますが、走りも手を抜いていません。
もともとアウトバーンがある国の車ですから、
高速走行の安定感と言うものも考えているのでしょうが、ボディー剛性もしっかりとしており、超高速域でも全く不安を感じません。
ふえわ`程度までは全く動じることなく、矢のように進んでいきます。これには驚きました。驚くと同時に、国産の空力・ボディ設計レベルの低さを感じずにはいられません。
超高速域はBNR34程度では刃が立ちません。最低BNR34レベルでは無いと厳しいでしょう。
これがドイツの作る、小型車・大衆車のレベルなのです。
国産に乗っている人は外車嫌いが多いようなのですが、単に外車を高いと思って毛嫌いしていては大いに損をしていると思います。「百聞は一見にしかず」では無いですが、一度乗ってみると外車の良い所を沢山知る事も多いでしょう。勿論、国産の優れている所も沢山あるので、どっちもどっちですが・・
初期のTTは、高速走行で横転する事故もあったりしたので、電子デバイスやウィング等で改善してきました。国内販売分はすでに対策済み車が輸入されているようでした。

総括としてTTと言う車は、アウディのフラッグシップでは無く、むしろルックスだけの車と思われがちですが、内外装ともに非常にレベルの高い作りをしています。この車に乗ってみて、外国車のレベルの高さを確認出来、今後出てくる国産車のレベルアップを期待するものです・・
独断と偏見のコラムでした〜

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